習い事を始めてみたけれど、お子さんが行くのを嫌がるようになっていませんか?
まだ自分の意思をはっきりと言葉では伝えられないけれど、嫌がっているな、ということは、お子さんの態度でわかりますよね。
習い事に行くのを嫌がるのは幼児だから仕方がないのかなぁ、と諦める前に対処法を試してみましょう。
まずは子供が習い事を嫌がる理由を探ろう
乳幼児の場合、嫌がる理由はこのようなものが挙げられます。
- 習い事に飽きた・つまらなくなった(習い事自体に原因がある)
- 眠い時間・お腹が空いた時間と重なっている(生活リズムに原因がある)
- 先生と合わない・お友達と合わない(人間関係に原因がある)
自分ではっきりと原因が言えないだけに判断が難しいですが、理由により対処法も変わりますので、できる限り探ってみましょう。
習い事に飽きた・つまらなくなった場合
乳幼児の場合は特に、自分から「この習い事をしたい」と言って習い始めることは少ないと思います。
ほとんどの場合、ご両親が「この習い事をさせたい」と思って習わせていますよね。
もともと興味がなく始めた習い事だと、始めた当初は、目新しさから楽しいと思っていても、回を増すごとに飽きてきたり、つまらないと思い始めたりして行きたがらなくなることもあります。
1歳を過ぎると自我が強くなり、このように「どうしてもやりたくないことは、やらない」というはっきりとした意思表示をするようになりますので、つまらない・飽きたという理由であれば、ご機嫌を損ねない程度におやすみしたりしながら様子を見てみましょう。
この場合は、しばらくすると行くのが嫌ではなくなったりしますので、辞めさせるまでもないな…という場合は、行ったりおやすみしたりしながら気長に続けてみましょうね。
生活リズムに合っていない場合
習い事の時間が、実はとても眠い時間(お昼寝したい時間だった)、お腹が空いている時間だった、といった具合に生活リズムに合っていなかった場合は、子供ながらに無理をしながら習い事をしているので、より強い拒否反応を示す場合があります。
大人も眠い時間やお腹が空いている時間は、習い事どころではないですよね。
いくつかのクラスがあるなど、習い事の時間が変更できるのであれば、変更をしてみましょう。
変更ができない場合は、お昼寝の時間をずらしたり、おやつを先に食べたりして、調整をしてみてください。
成長とともに、お昼寝の時間が短くてすむようになったり、おやつの時間がずれても大丈夫になってりしてきますので、様子を見ながら調整をしてあげてくださいね。
先生と合わない場合・お友達と合わない場合
この場合はとてもナイーブな問題になります。
子供ながらに先生がイヤ、一緒に習い事をしているお友達がイヤと思っていても、まだ話せない乳幼児はそのことを伝えることも難しいでしょうし、そういう理由で行きたくなくなっているということ自体に気づいていないかもしれません。
しかし、1歳児ともなれば大人の言うことはある程度理解していますので、
「先生が怖いの?」
「苦手なお友達がいるの?」
などと、優しく問いかけてみましょう。
自分が思っていることを代弁してもらえた時、子供は「はっ!」と言う表情を見せますので、もしかしてそうなのかな?と思ったら、まずは「それは大変だったね」と声をかけてください。
その一言で、自分の気持ちがわかってもらえたことがわかり、お子さんはとっても安心してくれますよ。
先生やお友達と合わなかったといっても、たまたま1度だけそんな日があったのかもしれないし、いつもそうなのかは実際に授業をみてみないとわかりませんよね。
この場合、可能であれば、一度授業の様子をみてみましょう。
授業の様子を見ることで、前回たまたま自分が褒められなくて先生のことをイヤだといっていただけだった、ということがわかるかもしれません。
そうではなく、やはり先生やお友達がイヤだった場合、やりづらいことではありますが先生にもお話を聞いてみることも。
お互いに話すことで、解決の糸口が見えることもあるでしょう。
すぐに解決することは難しい場合、無理に通わせることなく、少しおやすみをするなど時間をおいて様子を見てみましょう。
時間が経つことで、先生やお友達のことがイヤだった気持ちも薄れることもあるかもしれません。
時間をおいても解決しないけれど、習い事自体が好きなようであれば、ほかにも教室があるようなところで習っているなら、教室を変えてみて続けてみてはいかがでしょう。
教室や先生は変わるけれども、習っていた内容は変わらないので、お子さんもストレスが少なく対応できることでしょう。
個人の先生に習っていた場合、その先生のところを辞めてしまってほかの先生のところで習い続けることもできますが、教室や先生が変わるだけでなく、習っている内容まで変わってしまうので、少しストレスがかかるかもしれませんね。
それでも、そのまま続けるよりはいいわ、という場合はそうしてあげてください。
あくまでも、お子さんの気持ちを最優先に考えてあげましょうね。
無理に続けず、やすむ・やめることも
乳幼児の場合、「一つのことを続けることが重要」とも限りません。
無理やり行かせて癇癪を起こし続けるようになっても大変ですし、今、続けることのメリットが大きくないのであれば、長期のおやすみをしたり、時にはやめてしまうことも必要です。
ここで習い事を続けなかったからといって、人生が決まるわけではありません。
まだ乳幼児ですので、お子さんの気持ちを一番に考えてあげて、柔軟に対応してくださいね。