フルタイムでの共働きが増えている中、妊娠中から保育園に入れるための活動=保活をしている方も多くみられますよね。
フルタイムで共働きをしていると、未就学児の預け先の選択肢としては保育園が挙げられますが、昨今の待機児童問題の影響もあり、毎日の延長保育や、長期休暇中の預かり保育を実施している幼稚園がとても増えています。
我が子も、保育園を経て幼稚園に転園したのですが、実際に幼稚園に預けているわたしが、フルタイムでの共働きで幼稚園に預けた場合どうなのか?現状をお伝えしますね。
幼稚園のことについておさらいしておこう
まずは、幼稚園の基本情報について。
フルタイムで共働きをしていると、妊娠中から保育園の情報は多く集めますが、幼稚園の情報ってなかなか集めることがないですよね。
基本的に幼稚園は3歳児クラスの年少から入ることが多いため、育児休暇終了後すぐに預けられないという幼稚園は、選択肢に上がることが少ないため、情報も集めない傾向にあると思います。
わたしも幼稚園の選択肢はなく、はじめは保育園に預けたのでした。
幼稚園と保育園の違いはというと、まずは管轄や法律が違うんですよね。
保育園は厚生労働省の管轄であり、保護者の委託を受けて、乳幼児を保育するのが目的なので0歳から入ることができます。
一方、幼稚園は文部科学省の管轄であり、幼児を保育し適当な環境を与えて、その心身の発達を助長するのが目的なので、3歳になった春からではないと入ることができないんですよね。
文部科学省が管轄する教育施設、というのが幼稚園ということになります。
基本保育時間
幼稚園の基本保育時間は、標準保育時間は4時間となっており、9時〜14時または10時〜14時といったところが多いようです。 また、週に数日、保育時間が通常より短い日を設定している幼稚園もありますよね。 この基本の保育時間が始まる前の朝の時間と、それ以降が預かり保育の対象となりますので、フルタイム勤務者の平日であれば、4時間程度の預かり保育時間が発生することとなります。給食
給食は施設により全くバラバラで、
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- 毎日給食
- 基本は給食だが、月に1回お弁当
- 給食とお弁当が半々くらい
- 全てお弁当
といった違いがあるようです。
我が子が通う幼稚園は、
給食が週2日、お弁当が週2日、残り1日はおにぎりデー。
普段、自分や夫のお弁当を作っているので、子供のお弁当が増えても問題ないかな?と思っていましたが、日頃は残さず食べる我が子ですが、お弁当となると勝手が違ってくるようで、残さないようなお弁当を作ることにはじめは悪戦苦闘しました…。
お弁当づくりに負担を感じるようでしたら、入園前に給食の有無のチェックは必須です。
預かり保育はどんな感じ?
預かり保育の時間は、保育園とほぼ同様の時間で設定している幼稚園が多いようですが、保育園と比較して朝晩とも30分程度短いところが多い印象です。 保育園の場合は、1年に1度基本的な送迎時間を伝えればそれでOKかと思いますが、幼稚園の場合は、フルタイム就労による預かり保育対象者であっても、都度事前の予約が必要となるところもあります。 今は、多くの幼稚園でアプリを導入しており、そこからひと月分まとめて予約ができるので、毎日幼稚園に連絡の電話をするというようなことはありませんよ。幼稚園に通う場合にかかる費用
幼保無償化が始まりましたが、毎月の利用料が全て無償化の対象となる幼稚園と、月額27,500円までの上限付き無償化の対象となる幼稚園があります。
幼稚園の入園説明会の際に利用料についての説明がありますが、上限付き無償化対象の幼稚園であっても利用料は上限額の27,500円となっているところが多いようです。
我が子が通う幼稚園は、利用料は27,500円となっており月額利用料は無償化の対象内の金額なので、全額給付されています。
入園申込時・入園時に費用が発生
幼稚園の入園の際は、入園する前に面接や簡単なテストなどがあります。
この入園選抜の際も、高校や大学の受験費用と同様に、入園選抜に費用が発生します。この場合は、およそ数千円のところが多いようです。
また、入園が決まった際には、施設料や入園料といった費用が発生し、こちらは5万円〜10万円ほどかかるところが多いようです。
認可保育園の場合、これらの費用は発生することなく入園できますが、幼稚園の場合は発生するというのも大きな違いですね。
この入園料ですが、上限付き無償化対象の幼稚園の場合で、利用料が月額25,700円に満たない場合は、給付対象になりますが、月額利用料が上限いっぱいの場合は、給付対象ではありますが給付されることはありませんのでご注意くださいね。
制服や教材・施設利用費も費用が発生します
幼稚園は制服があるところが多いですよね。
この制服代や教材も費用が発生します。
幼稚園に支払う費用のほか、手提げバックや靴下などに色やサイズ指定などがある場合もあるので、これらの用意も必要となります。
このほかに、バスの利用料や施設の冷暖房費といった費用が発生します。
\これらのセットはほとんどの幼稚園で必要です/
延長保育・長期休暇の預かり保育は別料金
延長保育(預かり保育)や長期休暇の利用料は、月額の利用料には含まれていないため、別途費用が発生します。
料金は園によって様々ですが、我が子が通う幼稚園は1時間あたり300円となっています。
保育園の場合、延長料金は月額固定で決まっていたのですが、幼稚園の場合は、
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- 預かり保育時間×日数
が延長保育(預かり保育)の費用として発生するため、月によって支払う金額は異なります。
長期休暇の際も同様に
-
- 預かり保育時間×日数
となるので、7月8月は特に費用がかかることを覚えておいた方がいいですよ。
延長保育(預かり保育)にかかる費用は補助があります
延長保育(預かり保育)が別料金だったら、フルタイムでの共働きの人が幼稚園に預けるのは、費用かかりすぎるじゃない!
となりますよね。
しかし、この預かり保育料についても補助があります。
給付される金額は、月額上限11,300円(利用日数×450円)。
ただし、こちらの補助を受けるためにはいくつか条件があります。
まずは、給付対象の幼稚園に通っていること。
幼稚園によっては、給付対象とならないところもあるので、給付対象かどうかチェックしてくださいね。
次に、就労等の『保育を必要とする要件』を満たしていること。
この場合、就労の条件が1ヶ月あたり実働64時間以上なので、フルタイム勤務の場合だけでなく、1日4時間程度のパートタイム勤務の場合でも、この補助を受けることができます。
こちらの補助を受けるためには、就労証明書を添えた上で、幼稚園を通して自治体に申請書を提出する必要がありますが、申請期間等に関しては幼稚園を通してご確認ください。
次年度からは、1年に1度、現況届と就労証明書を提出してくださいね。
自治体により、独自のプラスの補助があります
預かり保育分の補助があっても、実際にはこれ以上の金額がかかってしまいますよね。 その分をさらに助成してくれる、独自の制度がある自治体もあります。 わたしが住んでいるところも独自の制度がありまして、こちらの助成金は、預かり保育の給付金にプラス30,000円(月額上限)。 おかげで延長保育(預かり保育)の費用は全て賄えますが、この助成金対象幼稚園はさらに絞られるようなので、助成制度がある自治体にお住まいの場合は、事前に役所の幼稚園課にお問い合わせくださいね。延長料金(預かり保育)分の補助は年度末に請求が必要です
毎月の幼稚園利用料は自治体から幼稚園に直接支払われますが、延長保育(預かり保育)分は毎月幼稚園に支払い、年度末に1年分をまとめて請求します。 請求には、毎月の請求書が必要なので紛失にご注意ください。通園バスがある幼稚園の場合、毎日の送迎は?
通園バスがあっても、フルタイム勤務の場合朝のバスを利用しようと思うと、仕事に間に合わない場合がありますよね。
また、夕方のバスは、基本保育時間で運行されますので、この場合もバス利用は難しくなります。
そのため、通園バスがある幼稚園でも、日々預かり保育を利用する場合は、ご自身で送迎する必要があります。
ほとんどの幼稚園は車での送迎が可能となっているかと思いますが、車での送迎が不可となる場合、通勤との兼ね合いもありますので、通勤経路に幼稚園があるかどうかといったことも考慮して幼稚園を選びたいですね。
長期休暇の場合の送迎は
送迎保育ステーションも利用できます
数年前から、新しい保育の形として『送迎ステーション』という施設の利用が始まっています。
送迎ステーションとは、駅の近くに待機所と待機所としての保育室を設置し、子供達を幼稚園や保育園に送迎するという保育の形です。
送迎ステーションを設置している自治体は増えており、駅の近くで幼稚園の預かり保育時間よりも多少長く預けることができるので、設置してある自治体にお住まいの方は利用をお勧めします。
わたしも利用していますが、わたしがとても楽なのはもちろんなのですが、子供自身もバスで幼稚園に行けるのでとても喜んでいます。幼稚園に行く前・終わった後に幼稚園でもおうちでもない場所で過ごすというのは、いつもと違う刺激があるようです。
なお、この送迎ステーションの利用料も、延長保育(預かり保育)助成の対象となります。
まとめ
フルタイムでの共働きでの幼稚園利用の場合に気になる
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- 費用
- 給食
- 送迎
についてまとめました。
幼稚園の場合、事前に用意するものが保育園より多くあったり、お弁当作りがあったりと、保育園の場合と違う点もありますが、助成等がしっかりとあるため、毎月の費用面では保育園とほぼ変わらずに利用することができます。
幼稚園は保育園よりも活動内容も多いですし、保護者参加の行事も多くなりますが、フルタイム共働きでも十分利用できますので参考にしてくださいね。